VEGAS Pro 18 使い方講座⑳ レンダリング方法【初心者講座】

VEGAS Pro 18 使い方講座⑳ レンダリング方法【初心者講座】

当コンテンツでは、動画編集初心者向けに動画編集ソフト VEGAS Proの使い方を20回にわけて講座形式で解説しています。

解説には、VEGAS Proのバージョン18を使用していますが、最新の「VEGAS Pro 21シリーズ」でも通用しますので、VEGAS Proを始めて使用される方はぜひ最初にこの講座で学んでみてください。

「VEGAS Pro 18 使い方講座」の第20回目の講座では、VEGAS Proでレンダリングを行う方法について解説しています。

動画の編集作業が終わったら、最後にレンダリングという作業を行います。 レンダリングを行うことで、編集した結果を動画ファイルに出力することができます。

この講座が、初心者講座の最終回となります。

目次

無料動画講座

動画で学びたい方はYoutubeで公開している「VEGAS PRO 18初心者講座⑳ レンダリング方法」をご覧ください。

動画講座の方が解説が詳しいので、動画で学ばれることをお勧めしますが、ブログ上で補足説明を追加する場合があるので、動画とブログ両方ご覧になることをお勧めします。

レンダリングを行う前の注意点

VEGAS Proでのレンダリングは、タイムライン上でループリージョンが設定されている時間範囲のみに対して行われます。

どこかにループリージョンが設定されていた場合、全部をレンダリングするつもりだったのに一部しかレンダリングされなかったという事態になりかねません。

そのため、基本的にレンダリングを行う前には、プロジェクトに含まれるすべてのイベント範囲に対してループリージョンを設定してやる必要があります。

もちろん、特定の領域だけレンダリングしたいという場合は、その特定領域だけにループリージョンを設定してください。

プロジェクト全体にループリージョンを割り当てたい場合は、マーカーバー上をダブルクリックしてやれば、こんな感じで全てのイベント範囲を選択してくれます。

VEGAS Proでレンダリングを行う手順

VEGAS Proでレンダリングを行うには、メインメニューの「ファイル」から「名前を付けてレンダリング」をクリックします。

すると、名前を付けてレンダリング画面が表示されます。

フォーマットを選択

まず、フォーマットの所に表示されているリストからファイルの出力フォーマットを選択します。

おそらく動画編集初心者の方は、たくさんあってどれを選べばよいかわからないですよね。

初心者の方の場合は、とりあえず「MAGIX AVC/AAC MP4」と「MAGIX HEVC/AAC MP4」の2つを覚えておけばよいです。

AVCは通称H.264と呼ばれる動画コーデックです。そして、HEVCは、通称H265と呼ばれる動画コーデックです。

AACは音声コーデックになります。

H264は一般的に広く使用されているコーデックで、Youtubeへのアップロードする動画にもH264の使用が推奨されています。

なので、Youtube用の動画を作りたいなら「MAGIX AVC/AAC MP4」を選択しましょう。

H265は、iPhoneでの動画撮影にも使用されているコーデックです。

H265は、H264よりも圧縮率が高くファイルサイズを小さくできてさらに高画質なので、H265の方が優れたコーデックになっているのですが、複雑なパテントの影響でいまいち普及しきれてない感じです。

ちなみに、H265コーデックを使用した動画ファイルは、Windows10では標準のプレーヤーで正常に再生できません。

Microsoftストアで、HEVCビデオ拡張機能を120円払ってインストールすれば見れるようになりますが、正直払うのはあほらしいですね。

VLC Media Player等のH265に対応しているソフトを使うことでH265の動画ファイルが見れますので、Microsoftに金を払うのは嫌だという方は、対応しているプレーヤーソフトをダウンロードしてインストールしておくことをお勧めします。

このようにWindowsだとHEVCの扱いにちょっと難があるので、余計なソフトなんて入れたくないという人は、「MAGIX AVC/AAC MP4」で毎回作成してもOKです。

今回は、この「MAGIX AVC/AAC MP4」を選択して動画を作成したいと思います。

テンプレートを選択

フォーマットを選択すると、テンプレートの所に利用可能なテンプレートの一覧が表示されるので、テンプレートから適切なものを選択します。

出力形式の事を考えてプロジェクトの設定を行っている場合は、プロジェクトの設定に合わせてテンプレートを選択すればOKです。

フィルタードロップダウンをクリックして、「プロジェクト設定に合わせる」にチェックしましょう。

すると、プロジェクト設定に合致するテンプレートだけが表示されます。

フィルタによって二つの設定が絞り込まれました。

両方とも1080pなので1920×1080のフルHD解像度のプログレッシブ形式で29.97フレーム毎秒の動画を作るという設定になります。

では、この2つの違いは何かというとハードウェアエンコードを使用するかどうかの違いになっています。

カッコの中のNVENCとは、NVIDIAグラフィックカードを搭載しているPCで利用できるハードウェアエンコードのことを指しています。

パソコンにAMDのグラフィックカードを搭載している場合は、ここが「AMD VCE」と表示されるはずです。

また、インテルCPUを搭載していて、グラフィックカード非搭載のパソコンを使用している方の場合は、「INTEL QSV」という表示になっていると思います。

このようにかっこ付きの表示があるものは、ハードウェアエンコードが利用できると思っておけばいいです。

ハードウェアエンコードは、GPUを使用してエンコードを行うため、GPUを使用しないソフトウェアエンコードよりも早く処理することが出来ますので、基本はカッコつきのテンプレートを選択しておけばOKです。

テンプレート名の左にある星マークをクリックすると、星が黄色く表示され、お気に入りとして目立たせることが出来ます。

よく使うテンプレートには、星をクリックして目立たせておくと、次から選択する際に設定が見つけやすくなって便利です。

テンプレートのカスタマイズ(必要な場合)

テンプレート設定をカスタマイズしたい場合は、テンプレートを選択して「テンプレートのカスタマイズ」ボタンをクリックします。

すると、カスタム設定画面が表示され、レンダリングに使用する設定値を変更することができます。

パラメーターを調節したうえでテンプレート名を付けて新たなテンプレートとして保存することもできます。

テンプレート一覧に適切なテンプレートがなかった場合は、ここでフレームサイズやフレームレートなどの設定値を変更して新しいテンプレートとして保存しておくとよいでしょう。

推定ファイルサイズ のチェック

テンプレートを選択すると、右下の推定ファイルサイズの所に、これから作成する動画ファイルのおおよそのファイルサイズが表示されるので、一応確認だけしておきましょう。

保存フォルダの設定

フォーマット、テンプレートを選んだら、次は保存フォルダを設定します。

「参照」ボタンをクリックすると、「名前を付けて保存」ダイアログが表示されるので、保存先フォルダを選択しましょう。

「プロジェクトの場所」ボタンをクリックすると、現在のプロジェクトファイルが保存されているフォルダが保存先フォルダとして設定されます。

出力ファイル名の設定

名前の所に出力ファイル名を入力します。

レンダリングの開始

全ての設定が終わったら、「レンダリング」ボタンをクリックしてレンダリングを開始します。

レンダリングが開始されると、レンダリング進行ダイアログが表示され、ビデオプレビューウィンドウで処理中のフレームが表示されます。

レンダリングが完了すると、下部にある「フォルダを開く」「開く」「閉じる」ボタンがアクティブになります。

フォルダを開くボタンをクリックすると、Windowsエクスプローラーが起動して出力ファイルが保存されているフォルダが表示されます。

開くを押すと、出力した動画をすぐに再生することが出来ます。

Youtube等にアップロードする場合は、出力された動画ファイルをアップロードすればOKです。

最後に

本講座で、VEGAS Pro 初心者講座は最終回となります。

お疲れさまでした。

全20回の動画講座を見たあなたは、簡単な動画ならVEGAS Proで作成できるようになっているはずですので、是非様々な動画を作成してみてください。

当ブログおよびYoutubeチャンネル「クリエル」では、今後もVEGAS Proのチュートリアル動画などをアップしていく予定ですので、ぜひYoutubeチャンネルの登録をお願いします。

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