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AMD StoreMIでHDDをSSD並みに高速化!本当に早くなるのか徹底検証

AMD Ryzen 9 3900xで自作PCを組んでいるので、ハードディスクを高速化することができるAMD StoreMIテクノロジーを導入してみました。

結論を先に言えば、個人的にはAMD StoreMIはあまり魅力を魅力を感じることが出来ませんでした。

目次

AMD StoreMIテクノロジーとは?

AMD StoreMIテクノロジーを簡単に説明すると、低速なハードディスクを高速なSSDと組み合わせて仮想的な1つのストレージを構築し、SSDをキャッシュドライブとして使用することでHDDを高速化することができます。

インテルにも似たような技術「Intel Rapid Storage Technology」が存在しますが、そのAMD版といったところです。

AMD StoreMIは、Enmotus社「FuzeDrive」のライセンスをAMDが取得して、AMD 400シリーズ以降のチップセットを搭載したマザーボード向けに提供されていましたが、2020年3月に一度提供終了となりました。

その後、AMD X570チップセットと第3世代AMD Ryzenプロセッサーの登場に合わせて、2020年7月7日よりAMDが独自に構築したAMD StoreMI 2.0の提供が開始されました。

AMD StoreMI 2.0ではあらゆる容量のHDDとSSDの組み合わせがサポートされ、キャッシングにおいてデータをSSDにより安全にミラーリングして高速化できるようになっています。

また、UIが刷新され、より簡単に構築、監視、分離ができるようになっています。

2021年2月9日時点において、AMD X570、B550、X399、400シリーズ、またはTRX40マザーボードを使用しているユーザーが無料で利用することができます。

AMD StoreMIの使い方

ダウンロードとインストール

まず、AMD StoreMIのインストーラーをダウンロードしましょう。

以下のURLよりにアクセスします。

http://www.amd.com/StoreMI

AMD StoreMIのページが表示されたら一番下までスクロールさせます。

スクロールしたら、「今すぐダウンロード」ボタンをクリックします。するとWEBブラウザが「AMD_StoreMI.zip」をダウンロードしようとするのでPCに保存します。

保存した「AMD_StoreMI.zip」を展開すると「AMD_StoreMI.exe」が作成されるのでそれをダブルクリックしてインストーラーを起動します。

システムチェック後以下の画面が表示されるので「Install」ボタンをクリックします。

StoreMIのインストールが始まるので完了するまで何もせずに待ちます。

「AMD StoreMI installed successfully.」と表示されたらインストールは完了です。インストール後はPCの再起動が必要になるので「Restart」ボタンをクリックしてPCを再起動します。

AMD StoreMIの使い方

AMD StoreMIを起動すると以下の画面が表示されます。

AMD StoreMIの使い方は非常に簡単です。

まず、SOURCE DEVICESの中からソースデバイスとして使用するハードディスクを選択し、CASHE DEVICESの中からキャッシュデバイスとして使用するSSDドライブを選択します。

しかし、ここでトラブル発生。私の動画編集用PCでは、2台のM.2 SSDが搭載されているのですが、CASHE DEVICESの所を見ると「Below Cashe Devices are not applicable for selection」と表示されていて2台とも選択できない状態になっています。

1台はOS用に使用しているので選択出来ないのはわかるのですが、もう一台の方もなぜか選べず焦りました。

もしかしてフォーマットされてるのがまずいのかなと思いWindowsのディスクの管理からボリュームの削除を行ってみました。

するとビンゴ!無事M.2 SSDが選択できるようになりました。

気を取り直して設定していきます。

①でソースHDDドライブ、②でキャッシュSSDドライブを選択して③の「Create」ボタンをクリックします。

すると、すぐにStoreMIの構成が完了し、以下のようにStoreMIの所にHDDとSSDがセットで表示されるようになります。

今回1TBハードディスクと256GB M.2 SSDでStore MIの構成を行いましたが、SSDの方の表示がなぜか255GBになっていまいました。

1GBはどこいったんでしょうか?まぁ細かいことは気にしない事にします。

もしHDDとSSDを分離したくなった場合は、①STOREMI項目に表示されているHDDを選択して②右側ACTIONSの所に表示される「Separate」ボタンをクリックすれば簡単にStoreMI構成を解除することができます。

本当にハードディスクが高速化されるのか検証

今回構築したStoreMI構成でHDDがどのように高速化されるのかを検証してみました。

検証に使用するPCの基本的なシステム構成は以下の通り。

OSWindows 10 Pro 64bit 20H2
CPUAMD Ryzen 9 3900x
CPUクーラーNoctua NH-U12A
マザーボードASUS TUF GAMING B550-PLUS
メモリ32GB
電源SILVERSTONE SST-ST75F-P(ATX 750W 80+S P)
M.2SSD(OS用)Corsair  M.2 SSD CSSD-F480GBMP510B
M.2SSD(テストで使用)ADATA ASX8100NP-256GT-C
HDD(テストで使用)1TB SATA HDD「WDC WD10EFRX」

今回の検証に使用した256GB M.2 SSDの詳細については以下のレビュー記事を参照してください。

まずは、テストで使用する1TB HDDと256GB M.2 SSD各ドライブ単体の性能を見ておきましょう。

以下は、CrystalDiskMark7.0.0を使用してHDDとSSDのそれぞれの転送速度を計測した結果をまとめたものです。

スクロールできます
テストサイズ1TB HDD256GB M.2 SSD
ReadWriteReadWrite
1GiB124.46121.233562.921225.89
4GiB129.46120.223562.361283.09
16GiB130.49120.33563.131358.63
64GiB128.81120.632438.02305.3

テストサイズは、1GiB、4GiB、16GiB、64GiBの4種類で計測。Read、Write値は、CrystalDiskMarkの「SEQ1M Q8T1」に表示されている値を使用しています。

これらの数値が、StoreMI構成を組むことでどの程度の数値になるのかを確認します。

キャッシュ技術を使用する場合、最初はキャッシュが作られていないので通常のHDDの性能しか出ません。

繰り返し使用することでキャッシュが聞いて高速化されるはずなので、検証は4つのテストデータサイズそれぞれにつき10回の計測を繰り返して行うことにします。

1テストサイズ10回の計測が終われば、StoreMIアプリからキャッシュのクリアを行い次のテストサイズの計測を行うこととします。

で、CrystalDiskMarkを使ったStoreMI構成ドライブでの転送速度テスト結果(SEQ1M Q8T1)は以下の通りです。

スクロールできます
回数1GiB4GiB16GiB64GiB
ReadWriteReadWriteReadWriteReadWrite
1回目130.15119.09131.2120.5132.34117.22133.17114.55
2回目3471.17124.2250.88114.93230.69115.081116.77115.44
3回目3460.56124.12367.06119.781182.78118.271277.23116.52
4回目3424.6123.233411.75120.481548.62120.321518.92116.05
5回目3464.21123.83373.14123.621917.51115.292453.54118.21
6回目3468.57120.553378.46121.812696.36119.362782.48119.11
7回目3453.94122.533347.72123.893452.64120.823157.26115.34
8回目3425.12123.393347.48125.193454.55124.053347.97118.48
9回目129.38117.373372.52120.663451.52117.313307.92119.41
10回目3457.61116.753366.41124.753461.87121.793348.18114.71

わかりやすいように、Read、Write別に折れ線グラフにプロットしてみます。

まず、シーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)の値をプロットしたのが以下のグラフです。

回数を重ねるにつれてキャッシュが効いて読み取り速度が高速化されていく様子がよくわかりますね。

1GiBは2回目、4GiBは4回目、16GiBは7回目、64GiBは8回目で今回使用したM.2 SSDのMAX性能(3500MB/s)付近に到達しています。

ファイルサイズが小さい場合は、高速化を結構実感することができそうです。

ただ、大容量ファイルの場合、高速化されるまでに時間がかかるので、大きなファイルを扱う動画編集用途で使用するのは不向きかもしれません。

それでも、いずれのサイズにおいても2回目からHDDよりも高速化されるのは確かなので、リード性能だけ見てみるとStoreMI化を行うメリットは一応あるかなという印象です。

ちなみに今回のテストでは、以下の不可解な挙動を確認しています。

  • 1GiBのテストにおいて、9回目になぜかキャッシュが効かず低速化した
  • 64GiBのテストにおいて、後半はM.2SSD 単体テストの時の読み取り速度(2438.02)を大きく上回る速度が出ている

原因についてはよくわかりません。

続いて、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)の値をプロットしたのが以下のグラフです。

書き込み性能については元のHDDの書き込み性能程度しか出ておらず、StoreMIを使っても向上することはありませんでした。

今回のテスト結果から、StoreMI技術はリードキャッシュ専用に特化した技術であり、読み込み速度のみを高速化することができるとわかりました。

つまるところ、素材置き場などデータを蓄積しておく用のドライブに利用するメリットはありますが、頻繁に書き込みが発生するような使い方には適さないという感じです。

普段使用していない余っているSSDが手元にあるなら、StoreMIを利用するのも手ですが、わざわざ新しいSSDを購入してまでStoreMIを構築するメリットはないと言っていいでしょう。

私は、動画編集用のワーキングドライブ用にこのStoreMIを使おうと考えて新たに256GBのM.2 SSDを購入したですが、大容量ファイルでは恩恵を受けるのに時間がかかる、せっかくのSSDの書き込み性能が犠牲になるということから、この用途には不向きであることがわかりちょっとがっかりです。

こんなことなら、最初から素直に1TB以上のM.2 SSDを買ってそれを単体で使用するべきでした。

結局私は、後述の副作用が起きる問題を含め、AMD StoreMIの利用をするのをやめました。

StoreMI導入の副作用

実は、StoreMIをPCにインストールすると、CrystalDiskInfoなどのストレージモニターアプリが使えなくなってしまうんです。

ストレージメーカーが提供しているモニターアプリも使えません。

例えば、ADATAの「SSD ToolBox」は起動すらできませんでした。

ハードディスクやSSDの状態を細かく監視したい人にとってはこれは致命的ですね。

CrystalDiskInfoを起動すると以下の通り「対応ディスクが見つかりませんでした」と表示されてしまいます。StoreMIの構成に関係のないドライブの情報もみれません。

再びモニターツールを使用したい場合は、StoreMIをアンインストールする必要があります。

まとめ

今回AMD StoreMIの導入・検証を行ってみて個人的にはあまり魅力を感じなかったというのが正直な感想です。

ストレージモニターツールなどが使えなくなるという副作用もあるので、導入するならよく熟慮してから行うことをお勧めします。

わざわざAMD StoreMIを導入するくらいなら、新しい高速なSSDを購入して単体で使用した方がよいと思います。

以下は、リード、ライトとも爆速のおすすめPCIe Gen4対応M.2SSDです。

※2023年9月29日に情報を更新。

PCIe Gen3対応M.2SSDはこちら。

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