ほとんどの人はVEGAS Effectsって何のソフト?って感じだと思いますが、実はこれ、Adobe AfterEffectsの代わりに使えるソフトなんです。
しかもAdobeのサブスクリプション制と違ってこちらはなんと買い切りで利用できるので、多額のランニングコストのかかるAdobe AfterEffetsよりお財布に大変優しいソフトになっています。
VEGAS Effectsの実態
VEGAS Effectsには名前からは想像できない知られざる実態があります。
それは、VEGAS Effectsの実態がHitfilmだという事です。これ、日本ではあまり知られてないんです。
HitFilmは、イギリスに本拠地に置くFXhome社が開発・販売していたVFXソフトウェアでAdobe After Effects代替ソフトとして有名なソフトウェアです。
FXhomeは、2021年にイスラエル本拠地のArtList社に買収されたため、現在はFXhome by Atrlistとしてサブスクリプション型の販売でHitfilmは販売されています。
で、このVEGAS Effectsは、Hitfilmから派生したソフトウェアになっていて、VEGASから呼び出して編集しやすいようにHitfilmを若干カスタマイズして親和性を高めた状態で「VEGAS Effects」として名前を変えて提供されています。
Hitfilm Proとは含まれるプラグインなどが異なっていたり、その時のバージョンによって最新機能が反映されていなかったり、ウィンドウ構成が異なっていたりと多少の違いは当然ありますが、ベースはHitfilmなわけです。
なので、Hitfilmのチュートリアルなどを参考に使い方を学習することができます。
本家のHiftfilmは、全て英語のインターフェースのため日本人が使用するには少しハードルが高いですが、「VEGAS Effects」は、ユーザーインターフェースが日本語化されているので、日本人にも使いやすくなっています。
以下にFXhome by ArtListのHitfilmのデフォルト画面とVEGAS Effects 3のデフォルト画面を掲載しました。
一見すると、ウィンドウレイアウトが異なっていたり、ArtList専用のタブがあったり、タブ選択の部分が上下逆になっていたりと見え方が異なっているので全く異なるソフトのように見えますが、VEGAS Effectsの内実はHitfilmです。
VEGAS Effects 3の画面レイアウトをカスタマイズしてArtListのHitFilmっぽくしてみたのが以下の画面です。上のHitFilmの画像の比べて見てください。大分似通っていることがわかると思います。
VEGAS Effectsで何ができる?
簡単に言えばHitfilmやAdobe AfterEffectsでできるような事ができます(笑)
それだけだと、初心者の方にはよくわかりませんね。
具体的には、映画で見られるような特殊効果を使った映像合成を行うことが出来ます。
例えば爆発や雷ののような特殊なエフェクトを作って動画と合成したり、3DCGと映像を合成したり、文字やイラストなどに細かく動きを付けてモーショングラフィックスを作ったりなんてことができます。
VEGAS Effectsでは、こういった特殊エフェクトを使った映像制作が得意なのですが、複数のビデオクリップを繋ぎ合わせて1つの映像作品として編集していくことには向いていません(やろうと思えばできますが・・・)
そういった作業は、VEGAS Proを利用して最終的な作品に仕上げていくことになります。
VEGAS Effectsを利用するメリットとデメリット
- 買い切りなので一度購入すればずっと使えてランニングコストが安い
- ソースネクストのセールで超激安で購入できる
- 趣味で利用するには十分なVFXソフトになっている
- Adobe After Effectsよりは機能的に劣る
- 日本での利用者が少ないため情報やノウハウが現状少ない
- Hitfilm Proで利用可能なMocha HitFilmやFoundry 3D Camera Trackerなどが利用できない。
VEGAS Effectsを使うにはVEGAS Pro Post 21の購入が必要
VEGAS Effectsは、単体ソフトとして購入することが出来ません。
VEGAS Proシリーズの最上位エディションであるVEGAS Pro Post 21エディションにバンドルされているソフトになっているため、使用するためには、VEGAS Pro Post 21エディションを購入する必要があります。
VEGAS Pro Post 21エディションは、VEGAS Pro 21シリーズの最上級エディションのため、価格は少し高くなりますが、その構成ソフトにより映像編集、音声編集、作曲、VFXを使った映像制作、画像合成全てが可能となっており、ポストプロダクション(撮影後の全工程)編集の全てが行えるようになっています。
さらに、ソースネクストが定期的に行っているキャンペーン時に購入すれば超格安(40%以上安くなることがある)で購入することが可能だし、1回きりの買い切りで永久に利用できるので、Adobe製品を購入するよりはるかにランニングコストを安くすることが出来ます。
Adobe After Effectsはプロ業界ではデファクトスタンダートですので、映像制作・編集を仕事にしている方には必須のソフトですが、趣味で動画編集・制作をしている方であれば、わざわざ高額なランニングコストのかかるAdobe After Effectsを購入する必要はありません。
VEGAS Pro Post 21エディションを購入すれば趣味レベルの映像制作ならすべてこなせるでしょう。
ただし、Adobe After Effectsの方がより高機能であることは確かなので、今は趣味だけど将来的に仕事に活かしたい、映像制作を仕事にしたいという方は、Adobe After Effectsの購入がおすすめです。
単純に趣味でVFXを始めてみたいという方は、VEGAS Pro Post 21の購入を検討してみてください。
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