SOUND FORGE Pro 18 Suite 詳細レビュー!驚きの機能とそのメリットとは?

SOUND FORGE Pro 18 Suiteの詳細レビュー!驚きの機能とそのメリットとは?

SOUND FORGE Pro」シリーズは世界中のスタジオやゲームクリエイターに愛用され、業界標準となっているサウンド編集ソフトです。

今回、ソースネクスト様よりレビュー用に「SOUND FORGE Pro 18 Suite」エディションを提供して頂けたので、その特徴やメリット、デメリット、そして実際の使用感について詳しく解説します。

目次

SOUND FORGE Pro 18 シリーズとは?

SOUND FORGE Pro 18シリーズは2024年5月16日に発売された「SOUND FORGE Pro」の最新バージョンシリーズです。

「SOUND FORGE Pro」は、20年以上の歴史を持つプロが使う定番のWindows用サウンド編集ソフトで、録音から編集、エフェクト処理、マスタリングまで、高品質な音づくりができます

開発は動画編集ソフトの「VEGAS Proシリーズ」と同じくドイツのMAGIX社が行っており、VEGAS Proのファミリー製品となっています。

日本での販売・サポートもVEGAS Proシリーズと同じくソースネクスト株式会社が行っています。

開発元MAGIX Software GmbH
日本での販売・サポートソースネクスト株式会社
日本での販売日2024年5月16日
利用可能なプラットフォームWindows 11、Windows 10(64ビット版)

SOUND FORGE Pro 18シリーズには、「SOUND FORGE Pro 18」と「SOUND FORGE Pro 18 Suite」の2つのエディションが存在します。

SOUND FORGE Pro 18 Suiteは、「SOUND FORGE Pro 18」に関連する2つのソフトと3つのプラグインを加えた上位エディションとなっていて、最高レベルの品質でオーディオを録音、編集、処理できます。

また、SOUND FORGEには、SOUND FORGE Proの基本機能をベースにより幅広いユーザーに使いやすくお求め安くした「SOUND FORGE Audio Studio」という製品も存在します。こちらは、2024年5月16日現在は、バージョンは17となっています。

SOUND FORGE Pro 18シリーズ各エディションの通常価格については以下の通りです。

SOUND FORGE Pro 18SOUND FORGE Pro 18 Suite
通常価格39,800円59,800円
ポイント還元1%1%
SOUND FORGE Pro 18シリーズの価格表

現在新発売を記念して、2024年5月29日まで最大66%OFFになるお得な割引キャンペーンを実施中なので、キャンペーン期間中の購入が非常におすすめです。キャンペーンについては以下を参照してください。

SOUND FORGE Pro 18 シリーズ各エディションの違い

「SOUND FORGE Pro 18」と「SOUND FORGE Pro 18 Suite」では何が異なるのか?多くの人が気になるポイントだと思うので以下に機能の違いをまとめました。

収録製品の比較

収録しているソフト・プラグインの違いは以下のようになります。

スクロールできます
SOUND FORGE Pro 18SOUND FORGE Pro 18 Suite
サウンド編集「SOUND FORGE Pro 18」
オーディオ編集ソフト「SpectraLayers Pro 10」
ピッチ編集ソフト「Celemony Melodyne 5 essential」
3D空間のオーディオ制作「3DリバーブFX」
プラグイン集「Vintage Effects Suite」
プラグイン集「VariVerb II」
プラグイン集「Vandal」
空間オーディオ制作「3DリバーブFX」
DYNAMIC EQUALIZER
iZotope Ozone 11 Elements
iZotope RX 10 Elements
各製品の比較

各機能の比較

スクロールできます
機能SOUND FORGE Pro 18SOUND FORGE Pro 18 Suite
全般32ビット/64ビットシステムとの互換性
3Dリバーブ FX NEW 
テキスト読み上げ NEW
Storyblocks NEW
音楽素材のみ

音楽と動画の素材
32ビット/64ビットシステムとの互換性 
オーディオ録音、編集、および処理最大32チャンネル最大32チャンネル
インタラクティブ・チュートリアル
ASIOドライバのサポート
ワンタッチ録音
CDの書き込み
(ディスクアットワンス/トラックアットワンス)
レッドブック準拠の音楽CD作成
DDP出力
スペクトル解析ツール
CALMAct準拠のラウドネスメーター
Steinberg SpectraLayers Pro7とのシームレスな相互運用性
ボイスアクティビティ検出
ピークメーターV2
位相範囲とモノラル互換性測定
CALMを対象としたメータリング
マルチチャネル対応のスペクトル分析
クリッピングの識別と選択
Windowsコンテキストメニュー
インスタントアクション
ウェーブカラー
スペクトロスコープ
リモートレコーディング
デジタルピークメーター
無音の自動削除
ACXエクスポートウィザード
高度なエクスポート機能
編集バーチャル編集
イベントモード
チャンネル間のドラッグ&ドロップ編集
クロスフェード編集
スクリプト
バッチ処理
POW-rディザリング
RMS とラウドネスの正規化
対応形式FLAC、AAC
DSDの読み込み
DSDの書き出し
ビデオサポート
追加プラグインmodernReverb
Steinberg SpectraLayers Pro10 power up 
Celemony Melodyne 5 essential 
iZotope Ozone 11 Elements power up
iZotope RX 10 Elements
zPlane élastique Pro タイムストレッチ(テンポだけを変更する処理)とピッチシフト(ピッチだけを変更する処理)
エフェクトVSTオーディオエフェクトVST2 / VST3/ARA2VST2 / VST3/ARA2
タイムストレッチ(テンポだけを変更する処理)とピッチシフト(ピッチだけを変更する処理)プラグイン
オーディオ復元ツール(4 つの復元効果)
(DeClicker / DeCrackler / DeHisser / DeClipper)
WaveHammer 2.0
wizardFX Modern Reverb
クラッシュリカバリ
自動過変調認識
アコースティックミラーツール
coreFX Suite(9 つの強力なエフェクト プラグイン)
essentialFX Suite (11 の高品質なエフェクト プラグイン) 
Analogue Modelling Suite (4 つのマスタリング プラグイン) 
Vintage Effects Suite 
VariVerb II 
Vandal(ギター FX シミュレーション) 
現代のEQ 
ダイナミック EQ 

SOUND FORGE Pro 18 シリーズで何が変わった?

SOUND FORGE Pro 18 シリーズで追加された新機能や更新内容を見ていきましょう。

Storyblocksの素材を無料で使える

Pro 18 Pro 18 Suite

動画編集がメインの私にとって、一番目を引いたのがこの「Storyblocks」の素材が使えるようになったという点です。

Storyblocksとは?

Storyblocksは、定額料金で高クオリティの動画や音楽素材を無制限ダウンロードできる素材サイトです。Storyblocksの素材はロイヤリティフリーで使用でき、商用利用も可能です。

https://www.storyblocks.com

SOUND FORGE Pro 18 Suiteエディションでは、追加費用なしの完全無料でStoryblocksの動画素材と音楽素材をダウンロードする事ができます。SOUND FORGE Pro 18エディションでは、音楽素材のみのダウンロードとなってしまう点に注意してください。

動画と音楽の両方をダウンロードしたいなら、「SOUND FORGE Pro 18 Suiteエディション」を購入する必要があります。

実は、動画編集ソフト「VEGAS Proシリーズ」も最近のアップデートで、永久ライセンスユーザーが「VEGAS Hub」からStoryblocksの素材をダウンロードできるようになったのですが、「VEGAS Pro Suite 21エディション」だとHD素材かつ500回までのダウンロードという制限がありました。

なので、SOUND FORGE Pro 18 Suiteを購入した場合はどうなるのか非常に興味があったわけです。

で、さっそく試そうと思い、SOUND FORGE Pro 18 Suiteを起動した所で「これ、どうやって素材にアクセスするんだ?」となり脳みそがフリーズしました。

メニューを注意深く探索してみた所、それらしき項目を表示メニューに発見!それが「MAGIX Hub」です。VEGAS Pro 21シリーズで利用できる「VEGAS Hub」と似ていますね。

きっとこれに違いないとあたりを付けた私は、興奮を押さえつつメニューの表示から「MAGIX Hub」をクリック。

ワークスペースの中にある「MAGIX Hub」からもアクセス可能

後から気づいたのですが、ワークスペースの中に「MAGIX Hub」ボタンがありました。こちらからでもアクセスできます。

すると、以下のような画面が表示されました。英語のメッセージを要約すると、「WEBサービスにはクッキーを使用しています。エクスペリエンスを向上させるために追加のクッキーを使用したい」みたいなことを言っています。「Reject(拒否)」か「Accept(受諾)」かを選ばされるので「Accept」ボタンを押しましょう。

でこちらが、MAGIX Hubの画面です。「Stock Meida」をクリックします。

以下の画面が表示されるので「Login」ボタンをクリックします。

ログイン画面が表示されるので「MAGIX」アカウントのメールアドレスを入力し「Continue」ボタンをクリックします。

続いて、パスワード入力画面が表示されるので「MAGIX」アカウントのパスワードを入力し「Continue」ボタンをクリックします。

すると、以下のように素材が表示されました。「Magix Hub」も「VEGAS Hub」も表示されている内容は一緒でした。

素材は、テキスト検索やムード、ジャンル等から探すことが出来ます。通常の音楽素材だけでなく、SFX素材(特殊効果音)までダウンロードできるので幅広いクリエイティブ活動に利用できます。

素材をクリックすると上部に再生コントロールが現れ、曲が再生されます。気に入ったら「Download」ボタンより「MP3」か「WAVE」を選択します。

すると、SOUND FORGE Pro 18のユーザー設定で指定している「一時ファイルと録音フォルダ」にファイルが自動でダウンロードされてSOUND FORGE Pro 18でファイルが自動的に開かれます。

素材を見つける際に、テキスト検索結果から音楽or効果音、長さ、テンポで絞込みするなんてことも出来るので、好みにあう素材を簡単に見つける事が出来ます。

次に映像素材を試してみます。映像素材を表示するには、Searchテキストボックスの右側にある切り替えボタンで「Video」を選択します。すると以下のように動画素材の一覧が表示されます。

適当な動画クリップをクリックしてみると以下のようにプレビュー画面が表示され、動画の内容を確認することができました。

再生してみて動画を気に入ったら右側にある「Download」から希望のフォーマットと解像度をクリックします。

素材をダウンロードしたら、SOUND FORGE Pro 18の上部にプレビュー用のエリアがコマ割りで表示されました。

ダウンロードした動画ファイルは音楽ファイル同様「一時ファイルと録音フォルダ」に保存されます。

で、2つ上の画面を見てほしいのですが、ダウンロードする時にツールチップに「You still have 10499 out of 10500 downloads available this month. 」という気になる表示がでていました。

今月はまだ10500件中、10499件のダウンロードが可能です。

先ほど音楽ファイルを1つダウンロードしたので、数字が1つ減っています。無制限にダウンロードできるのかと勝手に思いこんでいましたが、どうやら10,500までというダウンロード制限があるようです。

ソースネクスト様よりダウンロード制限について詳細情報を頂けました。SOUND FORGE Pro 18 Suiteの場合、素材を10,000個までダウンロードする事が出来ます。

ここで疑問が発生します。動画編集ソフトの「VEGAS Pro」のVEGAS Hubからのダウンロードはどうなるんだろうか?と。そこで、VEGAS ProでVEGAS Hubにアクセスし、My Profile画面を確認したところ、以下のように表示がアップデートされていました。

Perpetual Productsに「Sound Forge Pro 18 Suite」が追加され、「HD Stock Media」だったの が「4K Stock Media」に「500 of 500 remaining」だったものが、10498 of 10500 remainingに特典がアップデートされていました。

10500という数字は、VEGAS Proで利用可能な500個Sound Forge Pro 18 Suiteで利用可能な10,000個の数字が合算された数字でした。

とりあえず、わかったことを以下にまとめておきます。

  • MAGIX HubもVEGAS Hubも内部でリンクされており実態は同じ。
  • Hubにアクセス可能な製品を複数持っていて、特典が被る場合は特典内容が合算される。
  • Sound Forge Pro 18 Suiteでは、動画と音声素材を10,000個ダウンロードできる。
Storyblocks素材のダウンロード制限について

以下、ソースネクスト様に確認いただいた正式な情報です。

SOUND FORGE Pro 18

音楽素材を6,000個までダウンロードできます。

SOUND FORGE Pro 18 Suite

音楽・動画素材を10,000個までダウンロードできます。

では、ここからはVEGAS Proの事は忘れて、「Sound Forge Pro 18 Suite」を購入した時のお得さを考えてみます。

「Storyblocks」本家の料金プランは以下の通りです。

Storyblocksの料金プラン

Starerプラン

映像制作を始める新人クリエイター向け

月間5つまでの素材をダウンロードできます。

  • HD Footage
  • Music
  • Photos,Vectors,&Illustrations

料金:2,000円/月

Unlimited All Accessプラン

動画を次のレベルに引き上げたいクリエイター向け

無制限にダウンロードできます。

  • HD Footage
  • 4K Footage
  • Templates: After Effects, Premiere Pro,Apple Motion, and DaVinci Resolve
  • Music & Sound Effects
  • Photos, Vectors, & Illustrations

料金:4,000円/月

Proプラン

大規模な制作を行い、クリエイティブな自由を求める映像プロフェッショナル向け

無制限にダウンロードできます。

  • HD Footage
  • 4K Footage
  • Templates: After Effects, Premiere Pro,Apple Motion, and DaVinci Resolve
  • Music & Sound Effects
  • Photos, Vectors, & Illustrations

Adobe Creative Cloud用Storyblocks Pluginが使える。

料金:5,000円/月

2024年5月24日現在の情報

本家のStoryblocksを利用する場合、動画と音声の無制限ダウンロードをするには、4,000円/月が必要になります。1年継続すると48,000円も利用コストがかかります。

でも、SOUND FORGE Pro 18 Suiteを購入する場合、5月29日まで行われているキャンペーン価格で購入すれば、たったの19,800円Storyblocksの動画と音声素材を10,000個ダウンロードできる権利が手に入ってしまうわけです。

月100個素材をダウンロードすると仮定した場合100ヶ月も素材をダウンロードできることになります。この場合、8年4カ月の間ダウンロードできる事になります。

Storyblocksを8年4カ月利用したら、利用コストは、400,000円です。それがたったの19,800円(キャンペーン価格で購入した場合)ですよ。

これって、あまりにもお得すぎでしょう。Storyblocksの素材を10,000個ダウンロードできるという点だけでSOUND FORGE Pro 18 Suiteを買う価値が十分すぎるぐらいにあります。

そして、SOUND FORGE Pro 18 Suiteにはサウンド編集のプロフェッショナルツールが多数バンドルされている事を考えると、はっきり言って買わないと損です。

Magix Hubの素材ダウンロードは、Storyblocksのサブセットです。Storyblocksのテンプレート素材や静止画等はダウンロードできません。また、Storyblocksの全ての動画素材と音声素材をダウンロードできるのかは不明です。以下の紹介動画では約100万点収録と案内されていますが、これが音声素材だけの事を言っているのか、動画素材を含めた数なのかよくわかりません。

テキスト読み上げ(Text to Speech)

Pro18 Pro 18 Suite

テキスト読み上げ(Text to Speech)機能は、AI搭載のジェネレーターにより、任意のテキストから音声を生成する事が出来る機能です。

テキストを入力するだけで、簡単に音声が出来上がり、最大100言語への翻訳も可能になっているので、これを活用してグローバルにコンテンツを展開することが可能です。

Youtuberにとってはかなりお役立ち機能だと思います。

テキスト読み上げ機能は、上述のStoryblocks素材ダウンロードと同じく「MAGIX Hub」の機能として提供されています。

実際に利用する方法を紹介します。

MAGIX Hubの画面から「Text to speech」をクリックします。

すると、「Text to Speech」画面が表示されます。

画面構成
  1. 声を選択します。世界各国別に男性・女性の声が多数登録されていて好みの声を選択することが出来ます。
  2. 選択する声の中には「スタイル」が登録されているものがあります。その場合声のスタイルを選択出来ます。
  3. 音声のスピードを調節できます。
  4. 音声のピッチを調節できます。
  5. 音声化したいテキストをここに入力します。最大1000文字まで入力できます。
  6. 翻訳したい時に使用します。
  7. テキスト入力とSSML(音声合成マークアップ言語)入力を切り替えます。
  8. プレビュー生成してどのような音声になるのかを確認できます(無料)
  9. 音声を本番生成します。

音声を生成し「ダウンロード」をクリックすると.wavファイルがPCにダウンロードされ、SOUND FORGE Pro 18でファイルが自動で開かれます。

で、Voicesに日本人の「Nanami」を選択して生成してみたのが以下の音声になります。

どうでしょうか?すごく自然な感じの音声になっていますよね。このように、Text-to-Speech機能を使えば、テキストを簡単に音声化する事が出来ます。

もう1つ、翻訳機能も試してみました。

翻訳ボタンを押すと、変換言語を設定する画面が表示されます。今回は英語に設定して、「Translate」ボタンを押したところ、テキスト入力画面に入力されていた日本語が英語に変換されました。同時にVoicesの所が英語話者に自動で設定されています。

あとは同じように変換してダウンロードするだけです。以下が生成した音声です。

聞くとわかりますが、テキストの中の「”」まで音声化されてしまっています。英語音声を生成する場合は、テキストから「”」は除外しておいた方が良いですね。

さて、このText to Speech機能ですが、残念ながら無制限に使えるわけではなく、制限が設定されています。あと何文字音声化できるのかは、MAGIX Hubの「My Profile」から確認できます。

Text-to-Speechの所にマウスカーソルを乗せると、上に変換可能な残り文字数が表示されます。

上の画像では、最大240000文字となっていますが、これはVEGAS Pro 21の特典分と合算された数字になっているようです。

Text-to-Speech 音声化文字数上限について

以下、ソースネクスト様に確認いただいた正式な情報です。

SOUND FORGE Pro 18

80,000文字まで音声化する事が出来ます。

SOUND FORGE Pro 18 Suite

120,000文字まで音声化する事が出来ます。

3D空間サウンドの制作が出来る3Dリバーブ FX

Pro 18 Suite

3Dリバーブ FXを使用すると、簡単に没入感のある迫力ある3D空間サウンドの制作を行うことが出来ます。

3Dリバーブ FXの画面を表示するには、メニューの「プラグイン」から「Audio Plugin Union」から「3D Reverb」を選択します。VST3バージョンとVST2バージョンの2つがあるので好みの方を選択します。

こちらが、3D Reverbの画面です。

3D REVERBの上部の表示は、以下の3種に切り替え表示することが出来ます。

Impulse Response

Spectrum

Waveform

非常にたくさんのプリセットが用意されているので、初心者の私でもプリセットを選ぶだけで簡単に3D空間サウンドを作成することができました。

右上のプルダウンリストではジャンル別にプリセットがまとめられているので、目的のプリセットを簡単に見つける事が出来ます。

もちろん、プロの方なら、自分で各種パラメーターを調節して最適なサウンドに調節したり、自分だけのテンプレートを作成する事も出来ます。

3D空間サウンドに興味のある方は、是非3DリバーブFX機能を試してみてください。

iZotope Ozone 11 Elements 【バージョンアップで機能向上】

Pro18 Pro 18 Suite

iZotope Ozone 11 Elements」は、米国マサチューセッツ州ボストン市近郊に本社を置くオーディオテクノロジー企業「iZotope社」の製品です。

SOUND FORGE Pro17シリーズの時は、「iZotope Ozone 10 Elements」がバンドルされていましたが、SOUND FORGE Pro18シリーズには、最新の「iZotope Ozone 11 Elements」がバンドルされています。

iZotope Ozone 11 Elementsは、トラックをリリースする最後の工程であるマスタリングを行うためのツールで、AIによる自動マスタリング機能により誰でも簡単にプロフェッショナルなマスターを作成することが出来ます。

iZotope Ozone 11 Elementsを起動するには、メニューの「プラグイン」から「サードパーティ」⇒「iZotope(VST3,64Bit)」の順にたどり「Ozone 11 Elements」をクリックします。

起動すると以下の画面になります。

「Start Listening」ボタンを押して楽曲のなかで最も盛り上がっている部分を再生します。

これでAIが自動的に楽曲を解析して、最適な処理を提案してくれます。分析が終わると以下のアシスタンスビュー画面になります。

アシスタンスビューの見た目は、前バージョンから少し変更されています。

「Tone Match」は「Tonal Balance」に名前が変わり、EQスライダも大きなコントロールに変更されています。

「Width Match」コントローラーは、右側のExtrasの項目に移動しスライダー化。また、「Stabilizer Amount」というスライダーが新たに追加されました。

「Dynamics Match」は、「Loudness」に名前が変わっています。

また、Vocal Balanceスライダが新たに搭載され、ボーカルの音量だけを調節する事が出来るようになりますた。

iZotope Ozone 11 Elementsの各コントロールの説明
Vocal Balance スライダー

ボーカルの音量だけを微調整できます。

Equalizerコントロール

楽曲のトーンの変更の強さを微調整できます。

Maximizerコントロール

±4デシベルの範囲内でマスターの音圧を調節できます。

ExtrasのWidth Matchスライダー

マスターの左右の広がりを調節(内部で機能しているイメージャーというツールのかかりの強さを変更)できます。

ExtrasのStabilizer Amountスライダー

右に動かすほどターゲットのTonal Balanceに厳密に追従するようになります

AI性能は非常に優秀なので、ぶっちゃけ細かな調節なんてしなくてもプロクオリティのマスタリングをやってくれるのが、iZotope Ozone 11 Elementsの優秀な所です。

初心者の方は完全にAIおまかせでOKだと思います。それくらい完成度が高いです。

Steinberg SpectraLayers Pro10【バージョンアップで機能向上】

Pro 18 Suite

Steinberg SpectraLayers Pro 10」は、ドイツのソフトウェア会社「Steinberg社」の製品です。

SOUND FORGE Pro 17シリーズには、「SpectraLayers Pro 9」がバンドルされていましたが、SOUND FORGE Pro18シリーズには、最新の「SpectraLayers Pro 10」がバンドルされています。

「Steinberg SpectraLayers Pro」を使うと、音を立体的に表示できるようになり、グラフィックソフトを操作しているかのようにサウンドを編集することができます。

「Steinberg SpectraLayers Pro 10」では、ミックスされた音源の分離機能が根本から刷新され、新しい分離メニューにまとめられています。また、最先端のAIシステムにより精度やスピードが大きく向上しています。

刷新されたSteinberg SpectraLayers Pro 10分離機能
  • 最新AI技術による楽曲の分離
  • ドラムの音を分離
  • 複数人の声を分離
  • 音声をノイズから分離
  • リバーブの除去や追加
  • マルチチャンネル・コンテンツの分離

最新AI技術による楽曲の分離

「Steinberg SpectraLayers Pro 10」では、全ての分離プロセスオプションがメニューの「分離」にまとめられました。

楽曲を分離するには、メニューの「分離」から「楽曲」をクリックします。

すると、以下のダイアログが表示されます。

SpectraLayer Pro 10では新たに「ギター」が分離オプションに加わり、合計6つに音を分離することが出来るようになっています。品質は高速、バランス、最良の3つから選択できます。

今回、最良を選択して分離処理を実行しました。処理が完了すると以下のように音が色付けされます。そして右側にレイヤーが表示されていることわかります。

レイヤーには、処理前にダイアログで選択した「ボーカル」、「ドラム」、「ギター」、「ピアノ」、「ベース」、「その他」にプラスして分類しきれなかったものが表示される「未分類」レイヤーも作成されます。

レイヤー上に表示されている「m」と「s」ボタンですが、「s」ボタンをONにするとそのレイヤーの音を有効にできます。「m」ボタンをONにするとそのレイヤーの音は除外されます。以下の例だと「ボーカル」の音だけが有効になります。

このsとmのスイッチで特定のレイヤーの音だけ抽出したり、不要なレイヤーの音を除外したり(例えばボーカル音だけ取り除く)といった事が簡単にできてしまいます。

現在のプロジェクトを反映したオーディオを保存したい場合は、メニューの「ファイル」から「プロジェクトのオーディオをエクスポート」を選択すればOK。

実際に音を抽出される様子は、動画をみた方が早いです。以下はSteinbergの公式解説動画で、音声は英語ですが音が分離される様子はよくわかるので実際の動作を見たい方は視聴してみてください。

ドラムの音を分離

上述の楽曲の分離で6つのレイヤー(未分類を含めると7つ)にトラックを分離した後、さらにドラムの音を「キック」、「スネア」、「シンバル」のそれぞれに分離することも出来ます。

ドラムの音を分離するには、右側のレイヤーパネルからドラムトラックを選択し、メニューの「分離」から「ドラム」をクリックします。

以下のダイアログが表示されるので「OK」をクリックします。

すると、以下のように、ドラムトラックの下に「キック」「スネア」「シンバル」のトラックが出現します。

以下はドラムのキックだけの音を表示させています。

このようにドラム音も簡単に分離する事が出来ます。

複数人の声を分離

続いて「複数人の声の分離」を試してみました。「複数人の声の分離」では、2人以上の声を独立レイヤーに分離することができます。

音源は、SOUND FORGE PROで私と音声アシスタントのApple Siriとの会話を録音したものを使用してみました。

複数人の声を分離するには、メニューの「分離」から「複数の声」をクリックします。

以下のダイアログが表示されます。

「声の判別」パラメーターの値が高いほど、AIは似たような声を識別しようとします。「声の最大数」パラメーターは、録音の最大話者数を設定します。

設定したら「OK」ボタンをクリックします。分離結果は以下の通り。

「声1レイヤー(紫色)」
私がSiriに指示した時の声です。

「声2レイヤー(黄色)」
Siriが回答している声です。

ばっちりきれいに私の声とSiriの声を分離することが出来ました。

レイヤーパネルには、「声1」「声2」以外にもう1つ「ノンボイス」というレイヤーが出来ています。ノンボイスには、音声とみなされない全ての物がピックアップされます。

聞いてみた所、録音時に発生した小さな細かなノイズが入っていました。小さめのノイズであれば、ノンボイスとして分離してくれて、クリアな音声を残せるので一石二鳥ですね。

ただし、録音ソースに大き目のバックグラウンドノイズが入っている場合は、「ノイズを含む話声」や「Voide Denoiser」を使用してノイズを取ってから「複数人の声の分離」をするのが最適です。

音声をノイズから分離

続いて「音声をノイズから分離」を試してみました。SpectraLayer Pro 10では、人の声に特化した新しい AI 処理により、バックグラウンドノイズから声を分離することが出来ます。

周りががやがやしている音源で試す方がわかりやすいですが、すぐに音源が用意できないため、今回は私の部屋でエアコンを動作させながら音声を録音した音源で試してみます。

音声をノイズから分離するには、メニューの「分離」から「ノイズを含む話し声」を選択します。

以下のダイアログが表示されるので「OK」ボタンをクリックします。

処理が完了すると、「話し声」と「ノイズ」の2つのレイヤーに分離されます。

以下は、処理前の音源です。バックにザーという音が入っているのがわかると思います。※ヘッドフォンで聞くことを推奨。

以下は、「ノイズを含む話し声」処理後の音声です。

どうでしょうか?完全とまではいきませんが、ほとんど気にならないレベルにはなっているのではないでしょうか。

SOUND FORGE Proで両音源を再生して無音部分のデシベルを計ってみた所、処理前だと-51.8~-65.4db、処理後は-60.6dbなので、明らかにノイズが気にならないレベルまで減っていることがわかります。

何が素晴らしいって、自分でめんどくさい調整をせずにメニュー選択だけでお手軽簡単にノイズ除去できる点が素晴らしいですね。

このレベルまでエアコンノイズを除去してくれるなら、真夏の自宅で録音作業する時に大いに助かりますね。音声編集のプロだけでなく、Youtuber等の動画編集者にとっても必携のソフトと言えます。

その他

SpectraLayer Pro 10では、上記以外に、残響音を消し去り原音だけにする「リバーブの除去」やリバーブありなしが混在する場合にリバーブを統一できる「リバーブの一致」、特定のサウンドの一部を選択して複数のチャネル間の音圧の違いを分析し、特定の音を分離する「マルチチャンネルコンテンツの分離」など、高度な分離オプションが備わっています。

また、分離メニューから9言語に対応した「文字起こし」が利用できます。

文字起こしを実行すると、下部に文字が表示され、クリックするとその部分にカーソルをジャンプさせることができます。

間違って文字化されることもありますが、ダイアログ画面でテキストを修正でき、「エクスポート」ボタンより、テキストを.txtと.csvで書き出すことが出来ます。

音声から文字お越ししたい人にとっては超ありがたい機能ですね。

このように、「Steinberg SpectraLayers Pro 10」では、簡単な操作だけで、様々な音を自動で分離したり、不要なノイズをきれいに除去することができます。

音声を扱うプロだけでなく、Youtuber等の動画編集者等も持っておくとかなり便利です。

メリットとデメリット

SOUND FORGE Pro 18 Suite」を購入するメリットとデメリットを以下にまとめました。

メリット

メリット
  • 高度なソフトウェアやサービスがキャンペーンで激安価格で手に入る
  • Storyblocksの素材を大量に使えるのでサウンド関係アプリなのに動画編集がはかどる(特にVEGAS Proユーザー)
  • プロレベルのサウンド録音・編集・整音が可能

「SOUND FORGE Pro 18 Suite」を購入する最大のメリットとしては、高度&便利なソフト・プラグイン、サービスをキャンペーンを利用すれば超格安価格でゲットできるという点です。

SOUND FORGE Pro 18 Suiteの構成製品とその価格を以下にまとめてみました。

製品名メーカー公式価格
SOUND FORGE Pro 18MAGIX39,800円
SpectraLayers Pro 10Steinberg41,800円
Melodyne 5 essentialCelemony99 US$(15,444円相当※1)
Ozone 11 ElementsiZotope8,500円
RX 10 ElementsiZotope19,200円
Vintage Effects SuiteMAGIX119 US$(18,564円相当※1)
VariVerb IIMAGIX199 US$(31,044円相当※1)
VandalMAGIX199 US$(31,044円相当※1)
MAGIX Hub
音楽と映像素材を10,000個ダウンロード可能※Storyblocksのサブセット
MAGIX(実質Storyblocks)(参考)Storyblocks料金
48,000円/年
合計177,696円※2
+ 48,000円以上の価値

※1ドル156円換算で計算しています。 (参考)2024年5月24日のドル円為替レート終値は156.89近辺です。
※2 Ozone 11 Elements、RX 10 ElementsはSOUND FORGE Pro 18に含まれているので合計額から除外

標準価格で計算すれば、最低でも総額225,696円相当以上の価値がありますが、それが、キャンペーン価格でたったの19,800円で替えてしまうのだから、これほどお得な製品もないでしょう。

そして、今回MAGIX HubでStoryblocksの高品質な音楽・ビデオ素材を無料で10,000個までダウンロードしまくれるようになった点も非常に大きなメリットです。

なんせ素材はロイヤリティフリーかつ商用利用可なので、youtube用だろうが仕事用だろうが気にせずじゃんじゃん素材を使い倒せます。

「SOUND FORGE Pro 18」だと、音楽素材(6,000個まで)しかダウンロードできませんが、「SOUND FORGE Pro 18 Suite」は、ビデオ素材にも対応しているので、今回のバージョンは、音楽関係者より動画編集者の方が目からうろこだと思います。

「SOUND FORGE Pro 18 Suite」があれば、プロレベルのレコーディング、オーディオ編集、マスタリング、クリーニング、音の視覚化、スクリプティングなどが可能になります。

個人初心者レベルでも、ナレーション作成やポットキャストの作成、各種録音音声の整音等の幅広い作業が可能になるので、ミックスとかしないのであればこのソフトだけで事足りるでしょう。

デメリット

デメリット
  • 付属ソフトウェアが多いのでインストールが大変
  • 使いこなすための情報が少ない

さて、デメリット面も語ろうと思いますが、デメリットと感じるような要素はあまり見当たりません。

しいて言えば、多数のソフトウェアをインストールしないといけないため、インストール作業がめんどくさいことぐらいです。

他には、使いこなすための情報がまだまだ不足しているのも少しデメリットですね。私もまだまだ知識不足ですが、SOUND FORGE関連の情報発信もできればしていきたいと考えています。

SOUND FORGE Pro 18の基本的な使い方

インストール方法

インストール方法については以下の記事でまとめているのでそちらを参照してください。

録音までの基本操作

以下がSOUND FORGE PRO 18 SUITEの画面です。

録音までの基本操作は非常に簡単です。

録音作業で使用するのは、下の赤線で囲んでいるボタンだけ。左から「アーム」「録音」「一時停止」「停止」ボタンです。

録音は、録音ボタンをいきなり押して始める事もできますが、「アーム」ボタンを押してから「録音」ボタンを押した方が、実際に録音が開始されるまでの時間差を最小限にできます。

「録音」ボタンを押して録音を開始した後は、再度「録音」ボタンまたは「停止」ボタンを押すことで録音が停止し、タイムラインカーソルが録音開始位置に戻ります。

録音中に、「一時停止」ボタンを押すと、「アーム」が「ON」状態のままになり、タイムラインカーソルと「一時停止」ボタンを押した位置で留まります。再度「録音」ボタンをクリックすれば、録音を再開できます。

録音中は、画面に音声の波形が随時記録されていきます。以下は録音を終了した時の画面。

以上が、録音完了までの基本操作になります。

あとは、音声コントロールを使って再生しながら音声をチェックし、言い間違えや不要な部分などに選択範囲を作ってdeleteするといった感じで、波形を編集していくことが出来ます。

結論:SOUND FORGE Pro 18 Suiteは動画編集者こそ買うべし!

今回のSOUND FORGE Pro 18シリーズが、MAGIX Hubに対応し、Storybloks素材を無料でダウンロードできるようになった事に、私はかなりの衝撃を受けました。

特に、SOUND FORGE Pro 18 Suiteでは、動画素材のダウンロードもできると知った時は驚きのあまり顎が外れかけましたね(笑)

これがあれば、高音質録音や様々なノイズ除去が簡単にできるし、素材も大量にダウンロードできるので、SOUND FORGE Pro 18 Suiteは動画編集者の方にこそ私は最もおすすめしたいです。

是非この超お得なパッケージの購入を検討してみてください。もちろん、音声・サウンド編集メインの方にとっても非常にお得なのは言うまでもありません。

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このキャンペーン期間中に購入しないとかなり損なので、興味のある方は急ぎましょう。

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