VEGAS HUB機能は、VEGAS Proのクラウドサービスです。これまでは、これまで欧米等のグローバルユーザー向けに提供されているVEGAS Proのサブスクリプション契約者のみが利用できる機能でした。
しかしなんと、2024年4月6日にバージョンアップが行われたUpdate3(Build300)から、永久ライセンスユーザー(ソフトの買い切り使用している方)でも追加費用なしでVEGAS HUB機能にアクセスできるようになりました。
これにより、ソースネクストから購入しているわれわれ日本人VEGAS ProユーザーもVEGAS HUBの機能が使えるようになっています。
当記事ではVEGAS Hubについて解説したいと思います。
VEGAS Hubって何?
VEGAS Hubとは、VEGAS Pro 19の時に追加された、サブスクリプションユーザー向けに提供されてきたクラウドサービスの事です。
VEGAS Pro 21 Update 3からは、サブスクリプションユーザーだけでなく永久ライセンスユーザーにもVEGAS Hubの機能を利用できるようになりました。
VEGAS Hubでは、クラウドストレージの利用、共同作業者とのファイル共有等が可能なコラボレーションツール、ストックメディアのダウンロード、Text-to-Speech機能(テキストを音声に変換)、Speech to Text(字幕生成及びテキストベースの編集)等の機能を利用する事が出来ます。
エディション毎のVEGAS Hub機能の違い
VEGAS Pro 21の各エディション毎にVEGAS Hubで利用可能なストレージサイズや利用可能なストック映像の解像度に違いが設定されています。
以下は、グローバルサブスクリプションユーザーの特典内容です。
VEGAS Pro Edit | VEGAS Pro Suite | VEGAS Pro Post | |
---|---|---|---|
クラウドストレージ | 最大20GB | 最大50GB | 最大100GB |
ストック映像 | HDストック映像(限定) | HD ストック映像 | 4Kストック映像 |
Text to Speech & Speech to Text テキストベースの編集 | ○ | ○ | ○ |
コラボレーションツール | ○ | ○ | ○ |
以下は、私が調査した永久ラインセンスユーザー向けの特典内容です。
VEGAS Pro Edit | VEGAS Pro Suite | VEGAS Pro Post | |
---|---|---|---|
クラウドストレージ | 最大10GB | 最大20GB | 最大50GB |
ストックメディア (映像素材の解像度) | HD ストック映像 | HD ストック映像 | 4Kストック映像 |
ストックメディア (最大可能ダウンロード数) ※月間制限値かも? | 音楽素材+動画素材 最大300個まで | 音楽素材+動画素材 最大500個まで | 音楽素材+動画素材 最大500個まで |
Text to Speech | 80,000文字まで | 120,000文字まで | 120,000文字まで |
Speech to Text | 240分まで | 360分まで | 360分まで |
テキストベースの編集 | ○ | ○ | ○ |
コラボレーションツール | ○ | ○ | ○ |
VEGAS Hubの特典内容を確認するには、VEGAS Hubホーム画面で「My Profile」ボタンをクリックすれば表示できます。以下がその画面。
以下がProfile画面。
ここでお得な情報なのですが、StockMedia機能において月初にダウンロードした数がリセットされるようなのです(私の画面ではリセットされていた)。なので、500個までのダウンロード制限は月間制限値の可能性が高いです。
確定的な事はまだ言えませんが、月500個素材をダウンロードできるとしたら超絶にお得な機能だと言えるでしょう。
VEGAS Hubで利用できる機能
ストックメディア(VEGAS Content)
ストックメディア(VEGAS Content)で提供されている素材は、実は人気有料素材サイト「Storyblocks」の音楽素材と映像素材です。
Storyblocksは、定額料金で高クオリティの動画や音楽素材を無制限ダウンロードできる有料素材サイトです。Storyblocksの素材はロイヤリティフリーで使用でき、商用利用も可能です。
公式サイトの場合、まともに利用するためには、月額4,000円払う必要があります。
VEGAS Contentであれば、追加費用なしでダウンロード制限数の範囲内でダウンロードして利用することが出来ます。めちゃくちゃお得ですよね!
もちろん、ダウンロードした素材は、ロイヤリティフリーで利用でき、商用利用も可能になっています。
実際に利用してみてわかりましたが、Storyblocksの全ての音楽素材と映像素材にアクセスできるわけではないようです。Storyblocksで表示されてVEGAS Hubでは表示されない素材もありました。だからといって大量に素材にアクセスできることにはかわらないので、特に問題は感じていません。
SOUND FORGE Pro 18 Suiteを購入すれば、素材のダウンロード可能上限が+10000個までアップします。詳しくは以下の記事を参照してください。
クラウドストレージ
コンピューターやAndroid、iOS等のモバイルデバイスから、ビデオやその他のメディアをVEGAS Hubクラウドストレージにアップロードしたり、クラウドストレージにアップロードされたファイルをダウンロードする事ができます。
メディアファイルのバックアップや、別のコンピューターへのメディアのダウンロードなどに活用できます。
また、メディアシェア機能を利用して。共同作業者がファイルにアクセスできるようにしたり、アップロードできるように招待したりといった事も可能です。
AI Text to Speech機能
テキストフィールドに入力したテキストを音声に変換して、変換した音声ファイルをダウンロードすることが出来ます。
AI Speech to Text機能(ベータ版)
AI Speech to Text機能は、タイムライン上に配置したイベントのオーディオデータを分析し、文字起こしをしてくれる機能です。
AI Speech to Text機能では、下で解説しているAIテキストベース編集機能と字幕作成機能も利用する事が出来ます。
AI テキストベース編集(ベータ版)
AI テキストベース編集(ベータ版)機能は、AI Speech to Text機能を使って文字お越ししたテキストを利用し、テキストを編集することでタイムライン上のイベントを自動で編集することができる機能です。
コメント
コメント一覧 (2件)
VEGAS PRO EDIT を最近使い始めたものです。
2024年8月21日にVEGAS HUBを確認したところ、以下のとおりでした。
クラウドストレージ:10GB
ストックメディア:HDで映像+音声300まで
Text to speech:80,000文字
Speech to text:240分
教えて頂きありがとうございました。
情報更新しました。