日本国内では、2025年10月28日に「VEGAS Pro 23シリーズ」がリリースされました。
本記事では、VEGAS Pro 23シリーズと22シリーズのエディションや価格の違いを比較し、23シリーズでの変化ポイントを分かりやすく解説します。


VEGAS Pro Suiteエディションのパッケージ構成の変化
VEGAS Pro 23シリーズでは、VEGAS Pro Suiteエディションに同梱されるバンドル製品が変更されています。
以下の表で、VEGAS Pro Suite 23と22のパッケージ構成の違いを比較しています。これを見れば、VEGAS Pro 23シリーズで入れ替わったバンドル製品がすぐにわかります。
| VEGAS Pro Suite 22 | VEGAS Pro Suite 23 | |
|---|---|---|
| 映像制作ソフト「VEGAS Pro」 | Ver.22 | Ver.23 |
| サウンド編集「SOUND FORGE Pro 18」 ※39,800円相当 | ||
| 音楽制作ソフト「ACID Pro 11」 ※24,079円相当 | ||
| アナログツールのエフェクトを再現する 「Vintage Effects Suite」 ※18,167円相当 | ||
| サウンドエフェクトライブラリ 「Studio Box Mk II: Complete collection」 ※53,278円相当 | ||
| 平面モーショントラッキング「Mocha VEGAS」 | ||
| オーディオエフェクト「wizardFX Suite」 | ||
| VEGAS Pro トランジションパック | ||
| 5 つのソングコレクション | ||
| 5 つのシネマ LUT パック | ||
| Hollywood SFX |
表を見てもわかる通り、VEGAS Pro Suite 23では、BorisFXの平面モーショントラッキング「Mocha VEGAS」がバンドルされなくなりました。VEGAS Pro Suite 22や21にバンドルされ、人気の高い機能だっただけに、非常に残念な変更です。Mocha VEGASはぜひ提供を続けてほしかったですね。
また、VEGAS Pro Suite 22でバンドルされていた製品は、SOUND FORGE Pro 18とACID Pro 11を除き、ほぼすべて入れ替えられました。
一方で、23シリーズでは新たに「Vintage Effects Suite」と「Studio Box Mk II: Complete Collection」が追加されています。内容自体は魅力的ですが、22シリーズと比べると物足りなさを感じる場合もあるかもしれません。
各エディションの価格は少し値上げ
VEGAS Pro 23シリーズ各エディションの標準価格については以下の通りです。
| パッケージ名 | VEGAS Pro 23 | VEGAS Pro Suite 23 |
|---|---|---|
| 標準価格(税込) | 30,350円 | 39,050円 |
続いて、VEGAS Pro 22シリーズの標準価格は以下の通りです。
| パッケージ名 | VEGAS Pro 22 | VEGAS Pro Suite 22 |
|---|---|---|
| 標準価格(税込) | 29,800円 | 38,500円 |
両エディションとも前バージョンから550円の値上げとなっています。インフレの影響でしょうか?値上げは少し残念ですが、軽微な値上げなのでそれほど悲観することもありません。
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VEGAS Hub利用条件の変更と制限強化
VEGAS Pro 23では、VEGAS Hubの初期利用条件がVEGAS Pro 22から変更されました。
23シリーズでは「HUB Starter Pack」という形で、買い切り版・Suite版ともに同じ利用条件が適用されます。
以下に、VEGAS Pro 22シリーズとVEGAS Pro 23シリーズのVEGAS Hub利用条件の主な違いをまとめました。
| VEGAS Pro 22 | VEGAS Pro Suite 22 | VEGAS Pro 23シリーズ HUB Starter Pack | |
|---|---|---|---|
| クラウドストレージ | 最大10GB | 最大50GB | |
| ストックメディア (映像素材の最大解像度) | HD ストック映像 | 4K ストック映像 | HD ストック映像 |
| ストックメディア (最大可能ダウンロード数) | 最大300個まで | 最大500個まで | 最大60個まで |
| Text to Speech | 80,000文字まで | 120,000文字まで | 20,000文字まで |
| Speech to Text | 240分(4時間)まで | 360分(6時間)まで | 60分(1時間)まで |
- HUB Starter Pack:単体版とSuite版で利用条件が同じに
-
VEGAS Pro 22では、単体版とSuite版で利用条件が異なり、Suite版ではより有利な枠が提供されていました。
VEGAS Pro 23シリーズではHUB Starter Packに統一され、単体版・Suite版ともに同じ利用枠となったため、特にSuite版ユーザーにとって利用条件が厳しくなっています。
- クラウドストレージ:初期枠がなく追加購入が必要
-
VEGAS Pro 22シリーズでは、買い切り版でもクラウドストレージを利用できました。
VEGAS Pro 23シリーズでは、初期利用枠が付与されず、必要に応じて追加購入枠を購入することで利用可能になります。
- ストックメディア:ダウンロード可能数が減少
-
VEGAS Pro 22シリーズでは、Suite版で4K解像度の映像も利用可能でした。
VEGAS Pro 23シリーズでは、Suite版でもHD解像度までしかアクセスできず、ダウンロード可能数も以下のように減少しています。
- 単体版:約1/5
- Suite版:約1/8
- Text to Speech:音声変換可能な文字数が大幅減少
-
VEGAS Pro 23では、Text to Speech機能で変換可能な文字数が大幅に減少しました。
- 単体版:約1/4
- Suite版:約1/6
- Speech to Text:音声変換可能な文字数が大幅減少
-
音声を文字に変換する機能でも、変換可能時間が大幅に減少しました。
- 単体版:約1/4
- Suite版:約1/6
このように、VEGAS Pro 23シリーズでは、22シリーズと比べてVEGAS Hubの利用条件が変更され、初期利用可能枠が減少しています。特にSuite版ユーザーは、これまでより制限が厳しくなった点に注意が必要です。
個人的には、ストックメディアのダウンロード数が減ったのが一番の衝撃でした。VEGAS Pro 22単体と同じレベルは維持してほしかったですね。









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