動画編集ソフト「VEGAS Pro」は映像編集だけでなく、音声編集の自由度も高いことで知られています。
その中でも注目されているのが、音声にエフェクトを加えられる「VSTプラグイン(Virtual Studio Technology)」の活用です。
「もっと高品質な音声処理がしたいけど内蔵エフェクトでは物足りない…」そんな方には、VSTプラグインの導入が大きな助けになるでしょう。
この記事では、VEGAS ProにVSTプラグインを導入・活用する具体的な手順を、初心者にもわかりやすく解説していきます。
VSTプラグインについてより詳しく知りたい方は姉妹サイトの以下の記事を御覧ください。

手順1:VSTプラグインをインストールしよう

まずは使いたいVSTプラグインをパソコンにインストールします。
有名な無料プラグインには以下のようなものがあります:
インストール方法は、VSTプラグイン配布元の指示に従ってください。
手順2:VEGAS ProにVSTプラグインのフォルダを認識させる

VEGAS Proを起動し、メニューの「オプション」から「ユーザー設定」をクリックします。

ユーザー設定画面が表示されるので、「VSTエフェクト」タブをクリックします。

デフォルトだと、VEGAS Proインストールフォルダの中にあるMAGIX Pluginsフォルダにしかパスが通っていないはず。
なので、「パスを追加」ボタンをクリックしてVSTプラグインをインストールしたフォルダを選択します。
VSTプラグインのインストールパスは、VSTのバージョン(VST2かVST3か)、そしてインストーラーの設定によって異なります。
最近の主流はVST3プラグインです。VST3プラグインは基本的に以下のフォルダに配置します。
- C:\Program Files\Common Files\VST3\
- (32-bitプラグインの場合)C:\Program Files (x86)\Common Files\VST3\
VST2はより古い規格ですが、現在でも多くのプラグインがVST2形式で提供されています。
VST2には厳密な標準パスがありませんが、以下の場所がよく使用されます。
- C:\Program Files\VSTPlugins\
- (32-bitプラグインの場合)C:\Program Files (x86)\VSTPlugins\
- C:\Program Files\Steinberg\VSTPlugins\
- C:\Program Files\Common Files\VST2\
VST検索フォルダにパスを追加すると、下部の「オーディオプラグインとして使用可能にするVSTエフェクト」の所にプラグイン名が表示されるので、使いたいVSTプラグインが正しく読み込まれているか確認しましょう。
問題なければ「OK」ボタンをクリックして設定画面を閉じます。

手順3:オーディオトラックにVSTを適用する

VSTプラグインが使えるようになったら、VEGAS Proのオーディオ周りのFXボタンからプラグインチューザー画面を表示して、プラグインを選択出来るようになります。後から追加したプラグインは左のフォルダから「サードパーティ」を選択すれば見つけやすいと思います。

よくある質問(FAQ)

- VSTプラグインをインストールしたのにプラグインチューザー画面に表示されません
-
VEGAS Proを再起動させてください。VEGAS Proを起動した状態でVSTプラグインをインストールした場合は再起動が必要です。
- 再起動してもプラグインチューザー画面に表示されません
-
VSTプラグインをインストールしたパスが、VAGAS Proで正しく設定されているか確認してください。
まとめ
VEGAS Proには、標準でいくつものVSTプラグインが搭載されているのですが、正直あまり使い勝手の良いプラグインにはなっていません。UIもわかりにくく設定しづらかったりします。
でも、サードパーティー製のVSTプラグインを導入すれば、より便利な機能やわかりやすいIFのプラグインを使って音声の品質を自在に調整できます。
巷には無料のVSTプラグインでも非常に優秀なものがたくさん存在するので、標準のVSTプラグインに満足出来ない方は是非いろんなVSTプラグインを試してみましょう。

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