当コンテンツでは、動画編集初心者向けに動画編集ソフト VEGAS Proの使い方を20回にわけて講座形式で解説しています。
解説には、VEGAS Proのバージョン18を使用していますが、最新の「VEGAS Pro 21シリーズ」でも通用しますので、VEGAS Proを始めて使用される方はぜひ最初にこの講座で学んでみてください。
「VEGAS Pro 18 使い方講座」の第13回目の講座では、VEGAS Proでフェードイン・フェードアウトを使う方法について解説しています。
映像をフェードイン・フェードアウトでスムーズに切り替えることができる「自動クロスフェード」についても解説しています。
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動画で学びたい方はYoutubeで公開している「VEGAS PRO 18初心者講座⑬ フェードイン・フェードアウトの使い方」をご覧ください。
動画講座の方が解説が詳しいので、動画で学ばれることをお勧めしますが、ブログ上で補足説明を追加する場合があるので、動画とブログ両方ご覧になることをお勧めします。
フェードイン/フェードアウトとは?
フェードインとは、映像の場合は映像が徐々に表れてくる、音楽の場合は音量が徐々に大きくなっていくという表現手法の事を言います。
フェードアウトはその逆で、映像の場合は映像が徐々に消えていく、音楽の場合は音量が徐々に小さくなっていき最後は消失するという表現手法となります。
イベントにフェードインを適用する方法
イベントに対してフェードインを設定するには、イベントのボディ部の左上のマークがある 部分にマウスカーソルを移動させます。
すると、マウスカーソルが扇形+左右矢印のカーソルに変わります。
この状態で、マウスを左クリックしたまま右にドラッグします。
ドラッグ中は、フェードインオフセットの数値が表示されますので、例えば2秒間でフェードインを行いたいなら2秒0フレームの表示の所でドラッグを辞めます。
するとこのように、イベントの先頭からドラッグを辞めたところまで白い線が表示されました。
これがフェードインを設定している状態となり、ビデオイベントの場合は、この白い線にそってイベントの不透明度がコントロールされます。
つまり、最初不透明度が0、つまり何も表示されていない状態から徐々にこの曲線にそって不透明度が上がっていき、フェードインの終端までくると不透明度100%になって完全に映像が表示されることになります。
今回は2秒間のオフセットでフェードインを設定しましたので、2秒間で完全に表示されることになります。
オーディオイベントの場合は、白い線に沿って音量がコントロールされます。
最初は無音で徐々に音量が白い曲線に沿って音量が大きくなっていき、フェードインの終端までくると音量が最大になります。
イベントにフェードアウトを設定する方法
イベントにフェードアウトを設定するには、イベントのボディ部の右上のマークがある部分にマウスカーソルを移動させます。
すると、マウスカーソルが扇形+左右矢印のカーソルに変わります。
この状態で、マウスを左クリックしたまま左にドラッグします。
ドラッグ中は、フェードアウトオフセットの数値が表示されますので、例えば2秒間でフェードアウトを行いたいなら2秒0フレームの表示の所でドラッグを辞めます。
すると、イベントの終端からドラッグを辞めたところまで白い線が表示されます。
これがフェードアウトを設定している状態となり、ビデオイベントの場合、この白い線にそってイベントの不透明がコントロールされます。
つまり、フェードアウト線の左端では不透明度が100%ですが、この曲線にそって徐々に不透明度が下がっていき、最後には不透明度0%になって完全に映像が消失するということになります。
今回は2秒間のオフセットでフェードアウトを設定しましたので、2秒間で完全に映像が消えるということになります。
オーディオイベントの場合は、フェードアウト線の左端は音量最大ですが、白い線に沿って徐々に音量が下がっていき、最後は無音状態になります。
フェードイン/フェードアウトの時間を後から調節する
フェードインの場合は、フェードインの右端にマウスカーソルを持っていくとカーソルが変わるので、後はドラッグしてフェードインの長さを調節できます。
フェードアウトの場合は、フェードアウトの左端にマウスカーソルを持っていくとカーソルが変わるので、同じくドラッグしてフェードアウトの長さを調節することができます。
フェードイン/フェードアウトの種類を変更する方法
まず、フェードインで説明します。
デフォルトのフェードインは、「スムーズキュービックイン」という名称のフェードインになっていて、最初ゆっくりで中盤にかけて早くなり後半はまたゆっくりになるといった感じのフェードインになっています。
白い線の形を変えることで、フェードインのかかり方を変更することが出来ます。
フェードインの種類を変更するには、フェードインの右端にマウスカーソルを移動させます。
マウスカーソルが変わったら、カーソルがフェードイン領域の外側ではなく 少し内側にある状態を確認して右クリックします。
すると、以下のようにフェードインの種類を選択できるメニューが表示されます。
フェードインの種類は、合計5種類用意されていて、現在選択されているフェードインの所には左の部分に黒い点が付いています。
フェードインの名称は、上からの順番で以下のようになっています。
- 高速イン
- リニアイン
- 低速イン
- スムーズキュービックイン
- シャープキュービックイン
この中から適用したいフェードインの種類を選択してやれば、フェードインの種類を変更することができます。
ビデオイベントのデフォルトのフェードインは、「スムーズキュービックイン」、オーディオイベントの場合、デフォルトのフェードインは、高速インに設定されています。
フェードイン領域で右クリックしてメニューを表示させ、一番上のフェードの種類からフェードインの種類を選択することもできます。
フェードアウトも同じようにフェードアウトの種類を変更できます。
フェードアウトの種類を変更するには、フェードアウト領域の左端にマウスカーソルを移動させます。
マウスカーソルが変わるので、カーソルがフェードアウト領域の少し内側にある状態を確認して右クリックします。
すると、以下のようにフェードアウトの種類を選択できる画面が表示されるので、この中から適用したいものを選択してやれば、このようにフェードアウトの種類を変更することができます。
フェードアウトの名称は、上からの順番で以下のようになっています。
- 低速アウト
- リニアアウト
- 高速アウト
- スムーズキュービックアウト
- シャープキュービックアウト
ビデオイベントのデフォルトのフェードアウトは、「スムーズキュービックアウト」、オーディオイベントのデフォルトのフェードアウトは、低速アウトに設定されています。
フェードアウト領域を右クリックしてメニューを表示させ、一番上のフェードの種類からフェードアウトの種類を選択することもできます。
自動クロスフェード機能
VEGAS Proには、2つの映像を切り替える際に自動でフェードイン・フェードアウトを設定してくれる機能「自動クロスフェード機能」が搭載されています。
自動クロスフェードを使用するには、イベントを二つ用意して後方のイベントを前方のイベントの上に重ねます。
すると、以下のように重なった領域に自動でフェードインフェードアウトが設定されます。
フェードインフェードアウトの適用時間は真ん中の数値をみて調節を行います。
例えば4秒間で映像を完全に切り替えたいという場合は、数値が4秒0フレームになるようにイベントを移動させて調節します。
これで4秒間のクロスフェードが設定できます。
再生すると、前方のイベントが徐々に消えていき、後方のイベントが徐々に表示されていく映像になります。
これが、自動クロスフェードという機能になります。
クロスフェード領域に表示されている交差する曲線ですが、フェードイン、フェードアウトを設定する時と同じようにクロスフェードの種類を変更できるようになっています。
クロスフェードの種類を変更するには、クロスフェードの右側にマウスカーソルを持って行って、カーソルがかわったらクロスフェード領域内で右クリックします。
すると、以下のようにクロスフェードの種類が表示されます。
適用したいクロスフェードを選択することで、クロスフェードの種類を変更することができます。
クロスフェード領域を右クリックして表示されるメニューの一番上にあるフェードの種類からもクロスフェードの種類を変更できます。
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